2011年02月23日

自分にとっての名曲はなに?



MTVでハードロックTOP100をやっていた。
キンクス、クリーム、イギーポップまで流れて、
“ハードロック”とワンジャンルに特定したネーミングだが、
これではすべてのロックTOP100だなと思う。
すべてのロックはハードロックということか。

もちろん80年代のヘビーメタル系は盛りだくさんで、
知らない曲がほとんだった。
そんななかクワイエット・ライオットの
“カモン・フィール・ザ・ノイズ”が鳴り響く。
俺は料理を作っていたのだが、
思わず手をとめてバンドの演奏に見入った。
「自分にとっての名曲とは?」
そう問いかけると、その時により違うのだが、
何曲かのうちの1曲として必ずこの曲は入る。
いつ聴いても胸の奥から
ザワザワした高揚感がたちあがってくるのだ。

スレイドの原曲も、オアシスのカバーも、
俺にとってはピンとこない。
これはやはりクワイエット・ライオットじゃないと。
やぶからぼうな感じというか、
タイヤもエンジンも壊れても転がり進んでいく感じで、
ごちゃごちゃ考えないで突っ走っていこうぜ!
そういう気分にさせてくれる。
それでいてアイロニーも感じさせるところが憎い。
わかっているけどむちゃくちゃやりたい。
それで俺は幸せかどうかもわからないけど。
これがロックなんじゃないかなあと思う。

番組では色んなミュージシャンが
流れている曲について語るのだが、
この曲のときに、あるミュージシャンが言った。
「このナンバーで“ヘビーメタルもいいな”ってひとが増えた。
 メタルバンドの道を切り開いた」
ヘビーメタルでもあり、
ポップソングでもあった、
何者でもないこの曲は、
何者でもない俺の心をわしづかみにしたのだ。

バンド自身はこの曲を録音するのが嫌だったらしい。
するとプロデューサーに指示を受けた。
「めちゃくちゃに演奏しろ」
結果、原曲ともちがうオアシスにも再現不可能な、
この疾走感あるナンバーが生まれたのだ。

めちゃくちゃに演奏しても、
本当に下手なバンドであれば疾走しなかっただろう。
これは技術と訓練のうえにある壊れっぷりだ。
それがまた感動的だ。
ポップを目指してポップをやるのと、
そんなもの目もくれていないのに
ポップになってしまったのとは説得力がちがう。
今となっては、
バンドもこの曲で観客とつながるのを楽しんでいる。
つまり自我のないナンバーなのだ。
作為的じゃないところに感動は生まれる。

この番組で知ったのだが、
ボーカルのケヴィン・ダブロウは
2007年11月にコカインの過剰摂取で亡くなっていた。
バンドの演奏も曲もいいけど、
やはりこのボーカルあってこその名曲だなと思う。


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posted by ガリバー at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ガリバーのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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