2011年02月22日

ECD「MASTER」を聴く

ECD/MASTER (CCCD)

ECD/MASTER (CCCD)

ECDがどういった存在なのか、
何も知らずにアルバムを聴いた。
「なんかすごい」
この凄みはなんだろうかと考える。
古いのか新しいのか、
叙情的なのか乾いているのか、
構築されているのかジャム的なのか、
ただひとつ感じたのは、
シリアスな音だなということ。

他のラップを聴いていて、
ちょっと種類のちがうシリアスさがある。
音が暗いとかライムが重いとか
そういうわけではない。
むしろ最近聴き始めた数少ないJラップの中では、
一番アヴァンギャルドなものを感じた。

で、なんだろうと考えても、
答えがでないままリピート再生をする。

“SUMMER MADNESS”を聴き、
少し目頭を熱くしながら、
なぜ俺は90年代にヒップホップを
スルーしていたのかと悔やむ。
その時代に俺はペイヴメントなどの
ローファイロックに夢中だった。
現在になってヒップホップの方が
刺激的だなんて思っても遅い。
だけど今だからそう思えるんだよなと、
Rに何度か言った。
Rもそうだよと答えた。

後半の“君は薔薇より美しい”に困惑し、
“S.S.S 対セントラル・セッション”の
『南の島 宇宙 スラム街』を聴きながら、
半トリップしている自分に気づいた。
ドラッギーなトリップではない。
どちらかといえば
現実的な問題をなしに過ごす
日常の方が俗にいうトリップ(バッド・トリップ)だ。
この曲でのトリップ感は覚醒に近い。
南の島と宇宙と郊外にいる自分を
はっきりと認識するというような。
そういうライムではないんだろうけど。

調べるとECDは日本のヒップホップの
黎明期か現在まで途切れる事のない活動を
つづけるラッパーだった。
俺が感じた凄みはこれなのか。
調子のいいクリエイティブな音ではなく、
作らなけれ生きていけない音。
単純な意見のだが(しみじみ思ったのだ)、
ヒップホップって生きざまが出るんだなと思った。

日本のヒップホップって80年後半から始まったとして、
まだ30年くらいなのに、メチャクチャ深いな。
先の見えない洞窟のようだ。

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posted by ガリバー at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ガリバーのひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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