AIR
「オンジャケウラナイ!」
「パフパフパフ」
「えーと、エールの5作目の占いです」
「5作目なんだ?」
「タイトルが、“LOVE2”」
「LOVEツ〜?!…ふざけてるとしか思えない!」
「フランス人だから」
「フランス人特有のユーモアだね」
「フランス人らしい国民性出てますか。音にも」
「うん、出てると思う。ユニークなアルバムだと思う」
「ふうん〜」
「もはや理解不能な感じとすらいえるJK」
「ほうほうほう」
「あのー、じゃあ聞くけどさ、このひとたちにとっての良い作品ていうのは、いったいどういった作品なんですかね?」
「このひとたちにとって良い作品はね〜、あの〜、自分たちをくすぐらせるようなことかな」
「なるほどー」
「自分たちをくすぐって、自分たちがアハハハって笑えるような音楽にする、喜べるような音楽にするってこと、と思うよ」
「なるほどねえ」
「そういうことを今回はやったと思う」
「ふんふん」
「で、今回5作目での大きなチャレンジとかあるんですかね? このアルバムで」
「5作目だからこそ余裕が出せたんだと思う」
「ほんとに?!」
「うん」
「そうなんだよ、今回なんかすごくちがうらしいよ。作った環境とかも」
「余裕な感じがする。勝負に出たっていうよりも楽しむ部分がすごい多かった気がする」
「ほうぉ! するどいね
「ええ」
「実はそうなんですよ」
「へ〜」
「ってなんで俺がそんな知ったかぶりしなきゃならないんだろう…ロッキング・オンで読んだだけなんですけどね。で、俺さ、このひとたちバンドとしては好きなんだけど、」
「うん」
「いつも聴くたびになんかこう眠くなるんだよね〜。いまJK見ただけなのになんか眠いしね〜」
「今日のガリバー、なんかテンション低いもんね」
「彼らにとっての刺激的なアルバムってどういうものなんだろうね? それとも刺激的なアルバム作ろうとなんて思ってないわけ?」
「あのー、フランス人にとっての刺激と、日本人にとっての刺激概念って一般的にたぶんちがうと思うんだよね。そこのちがいじゃないかなあ〜」
「…はあ、なるほどね」
「今回5作目っていうふうにさっきも言ったんだけど」
「うん」
「僕はこの人たちに会ったらぜひ聞きたいことがあって、それは、なぜ、コンスタントに自分たちらしい音作りを続けることができたのかなってことなんだけどね」
「他人と自分とは別だと思っているからかな。でもそれはもう無意識下で」
「なるほど。この新作にもそういうところは出ていますかね」
「あのー、…今回とくに出ていると思うよ」
「ほう、そこらへんをもうちょっと突っ込んで聞かしてくれない?」
「うん、たとえばさ、周りと自分とを比較して競争心からがんばってるバンドだったとしたらさ、こういうJKには絶対しないと感じるの」
「うん」
「こういう、なんていうか、ふぬけみたいなJKにするっていうのはさ」
「うん」
「自分たちの、マイペースなところで音作りやってるってことだと感じるんですよね」
「なるほど。モノクロだもん」
「もうたぶんさ、普通は理解不能なJKだと思うんだよね、これ」
「うん。うーん」
「ちょっとありえないJKなんじゃないかなと思うわけ」
「そうだよね」
「エールはコンビネーションていうか、お互いに信じあってるところがいいと思うよ」
「今回のアルバムにもそれがすごい出ているってことですね」
「うんうん、お互いの持っている才能を信頼しあっているというかね」
「じゃあ、エールの音楽を聴くっていうのは彼らの在り方を聴くみたいな感じなんだね。きっと」
「うん、そうかもね」
「それがわかっていなかったから、俺は眠くなっていたのかな」
「そうだよ。他のと比べて聴いているからだよ」
「そうだよね」
「エールはエールなんだよ」
「なるほど」
「だから逆に、何とも張り合ってないエール聴くと気分が良くなるっていうひともいっぱいいると思うよ」
「俺も好きだよ。それに今回かなりちがうらしいよ」
「ちょっと興味深いね」
「Rも聴いてみたい、これ」
「うん。ちょっと聴いてみたいね」
「どうせ買うのは俺なんだろ
「うん。そのあと貸して欲しいと思っているの」
「はあい」
インターネットで世界はつながっていると言っても、
いまだフランスは僕にとっては遠い国だ。
音楽なんかはとくにそうで、
どこの国の音楽にも境界線を感じないのだが、
フランス産のロックやテクノなどにはいまだに、
異国情緒を感じてしまう。
たんなる僕が時代遅れなだけなのか、
それとも別の理由があるのか。
これはよく考えてみないとわからない。
時流にあわせず、自分の世界観を全うする
エールの個人主義には憧れる。
信念の強さは自由につながるのだなと思う。
Rはそういったことをふまえて
エールの音を楽しむと良いと言っていたが、
やはり僕は眠くなる。
自由を前に僕は眠くなるのだ。
これを押してくれたらもっとアップ率高く出来るのね。はげましてぃ〜!



