2008年05月26日

KONK/THE KOOKS



「今日のゲストはクークスを占うRです! なんちて」
「どもども」

「僕もRも大好きなクークスなんだけども」
「うん」

「この2ndではどれくらいクークスが成長したでしょうか?」
「前と比べるって言っても1枚目のアコースティック・ヴァージョンでしか聴いたことないしね」

「そうなんだよね。でもさ占うぶんには関係ないでしょ」
「うんそう。あー、2枚目らしい2枚目だと思いますよ」

「あ、そう」
「変なところに入っていってるような気がする」

「音楽の作り方とか?」
「うーん、、作り方っていうかニュアンスがね」

「へー。俺が聞きたかったのは、メロディとかグルーヴとかが、前作と比べてどう変化してきているのかっていうのを知りたいんだよね」
「あのさ、作家の村上龍氏のデビュー作は、えーと」

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫 む 3-1)
「限りなく透明に近いブルー」
「でさ、2作目が読めなかったんだけど。すごいファンのひともいるらしいんだけどさ、個人的には読めなかったんだけど、その2作目の雰囲気と似ているような気がする」

海の向こうで戦争が始まる
「うーん。俺にはさっぱりわからないな。村上龍を読んでいるひとだったらわかるかもね、Rの言うこと」
「うん」



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「なんで村上龍が出てきたの?」
「だからその1作目と2作目の感じが、まあクークスの1作目を知らないけど、この2作目を見たときにそれに通じるものがあるような気がしたから」

「そこらへんをもうちょっと言葉にしてもらえたらありがたいんですけど」
「あのーなんていうか、B面ぽいというか」

「B面ぽい?」
「うん。全体的な雰囲気がB面ぽいというか」

「えー、でも、いろんな雑誌とか読む限りは、もう本当にかなり成長したみたいなこと書いてあったよ。俺も新曲のビデオクリップ見たけどさ、すごい良かったよ」
「……村上龍さんも2作目書いたときにそう言われたんじゃないかと思うよ」

「村上龍以外では表現してくれないの。あまりにもわかりづらいな」
「うん、あまり正当派な2枚目じゃないというか。だけどみんな2作目はこうなるのかもね」

「そうお? けっこう力強い2作目らしいよ」
「じゃあ、この占いは外れてるね」

「そんなミもフタもないこと言われても困るな」
「それしか言えないもんね。べつにこれが悪いって言ってるわけじゃないよ」

「ああ」
「ただちょっとB面ぽい」

「えー、納得いかないなあ!」
「どして? B面好きでしょ」

「B面大好きだよ」
「じゃあ、いいじゃない」

「おもしろみのあるB面なんだ?」
「いや、知らない。ただB面ぽいだけしかわかんない」

「わけわかんない」


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「おれはRの言う“B面ぽい”ってニュアンス全然わかんないんだけど、おれはこれメジャーで通用するアルバムだと思ったし素晴らしいと思ったよ。ぜんぶ聴いたわけじゃないけどさ、2枚目。新曲を一曲聴いただけだから。でもそれ聴くとかなりいいよね。Rも知っているアコースティックのアルバムもグルーヴィーでさ、聴いていると視界がバーッとひらけていくようなところあったじゃん」
「そうなんだ」

「俺はあったんだけどさ。それが新曲にはさらにあってすごいバンドだなーと思ったけどね。なかなかそういう風に思えるバンドっていないけど」
「うん」

「なぜこれほどまでに自由に曲が作れるのかなーと思ったけどね」
「それ質問?」

「うん」
「なぜ自由に曲が作れるのかってこと?」

「自由な感じの曲をなぜ作れるのか?」
「精神的に独立しているからじゃないかな」

「あー、またそのての話か」
「でもそうじゃないの」

「まあ、そうだろうね」
「だからこういう2枚目になったんじゃないかな」

「なるほどね」
「じゃなかったらもっとねらってるよ。そう、ねらってないんだよ、これは!」

「あー、なるほどね!」
「うん。でもクークスは今べつに出したくなかったと思う」

「そうなんだ」
「うん。今べつにねそんなに出す気分じゃなかったと思う」

「ほうほうほうほう」
「放っといてくれるんだったら、まだまだあと3年くらい出てなかったと思う」

「なるほどねー。契約的に出さなきゃいけなかったのかな」
「契約がなかったとしても、たぶんちょっとあせりだすかもしれないしね。だって忘れられちゃうもんね。4年もなにもしなかったらさ」

「まあそうだね。うん、なるほどね」
「でも、ねらってないと思うよ」

「ねらってないってのはなんかわかるな。そこが俺もすごい好きなんだよね。だから聴いていて気持ちいいんだよね」
「うん」



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俺にとってクークスというのは夏である。
こうして2枚目を占うのもまた夏目前だし。
1枚目のアコースティック・ヴァージョンは、
2006年、俺の夏のBGMだった。
激しく、つらく、それは刺激的で楽しい夏だった。
俺が時々無性にクークスを聴きたくなるのは、
その経験とクークスの音楽がセットで記憶されているからだと思う。
もちろん実際の音も他のバンドにはない独特のグルーヴがあり最高だ。
クークスの音が響くと、
太陽が熱くなり、
夏のモードが俺を包み込む。
それは暴力的なのに楽観的な、
地獄でニヤリと笑う俺のB面だ。


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2008年05月19日

アクセラレイト/R.E.M


「R.E.Mです。このJKからはR.E.Mの気合いみたいなものを感じるんだけど、それは俺の気のせいなんですかね」
「時代に追いついていくのがやっとって感じだね」

「またかよ〜(笑)」
「ハァ、ハァ、みたいな感じね」

「いや、俺思うんだけどね、20代くらいまでの間はさ時代感覚っていうものを無意識に表現できると思うんだけど、、あ、年とるとそういうものが鈍るって話じゃないよ、でもやっぱりさ30代以降は時代の雰囲気を感じていたとしてもそれを表現するためにもうひとつふんばる気力というものが必要になってきて、で、このR.E.Mの場合それが音に気迫としてにじみでてるような気がするんだけどね」
「そんなことしてちゃだめだと思うね」

「あー、そだな」
「もっと自然にやれてないとだめだよ」

「うん。今ちょっと思いつかないけどね、そういうミュージシャンやバンドもいるよね」
「最近のマドンナなんてそれやりすぎだよね」

「なるほどね」


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「けっこう昔のバンドが新しいアルバムを出してるけどもさ」
「うん」

「今度のR.E.Mは実際どう? 実際っていうか、まあ、占いだけどさ」
「健闘していると思う」

「どれくらい健闘していますか?」
「80%」

「100%がなんなんのかって話だよね(笑)」
「残り20%は努力のかいがあらわれてないっていう20%なんだけど」

「実は俺このアルバム聴いたんだよね」
「どうでしたか?」

「うーん」
「70%だった?」

「パーセンテージとかそういう問題じゃないんだよね」
「なんでそんな悲しい顔するの」

「いや素直に言うと、悲しかったの。悲しい意見なんだけど、俺もがんばらなきゃとかそういうふうに思わされるアルバムだったな」
「なにが悲しい意見なの。楽しい意見じゃないの?」

「ナハハ」


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「どういう意味なのかわかんない」

「だからやっぱりさ、どうしても…」
「古くさいって言いたいの?」

「年取ったひとががんばってるようには感じちゃうんだけど、そのがんばりがうっ、…」
「うっとおしい? って言おうとしたね、今」

「やっぱり時代にぴったり寄り添っていて、なおかつ自然体で今の自分を表現するアーティストっていうのは年関係ないからさ」
「うん」

「それが常にできるひとこそが普遍的な魅力を放つアーティストだからさ」
「うん」

「そういう意味においてはR.E.Mがそうかと言われればそうじゃないような気が…」
「でも努力しているよね」

「そう! だからさ、それがやっぱすごいと思うんだよね。だけど目指すは、なんだろな。具体的なアーティストとして岡本太郎氏のような存在がバンドとかさ」
「はあはあ」

「そうそう」
「ポール・マッカトニー?」

「ま、そうだよね。ポールのライヴでも新作でもアルバムを聴いて年とっているひとががんばってるとは思わないもんね」
「うん」

「ただひたすらにポールの表現が爆発しているだけだもんね」
「うん」

「それが歌えてようが歌えてなかろうが、昔のポールがどうだったかというのを抜きにして、そのポールのアルバム自体が今現代においても他とはちがう輝きを放ってるということだからね」


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「やっぱりね、変化をちゃんとできないのは変化を拒むからだよ」

「うん、うん、うん、なるほど。そだな。変化を拒ないでおこうと思っても、」
「新しい若手の力をもったミュージシャンが出て来て自分たちの権威になったりするとどこかしら拒むところはあるだろうね」

「そういうのを全く気にしないで自分の表現だけに向かい合えるバンドとかミュージシャンを見ると、なんていうか、この、救われた気になるよね」
「……ああ〜、ガリバーもそんなこと言ってちゃダメだな〜」

「カットしよ、ここ。自分カット」


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「このアルバムの一番の聴きどころはなんだろう?」
「やっぱり無理してる部分じゃない部分っていうのも40%くらい残ってて、そこにR.E.Mの本質がちゃんとあらわれているところだと思う。そこだけはかなりしっかりしているってところがあって」

「ふん」
「そこはやっぱりきっちり構築されてるから。聴きごたえはあると思うよファンだったら」

「聴きごたえあったよ」
「あ、そう」

「もっとじっくり聴いて、その本質は何かとか感じながら聴けばもっといいんだろうけど。まだそこまでは聴いていない」
「変化しなきゃっていうのと、変化しない本質みたいなのがせめぎあっているから、全部がひとつに統一されていないというか、そういう心の迷いがなければいいと思う」

「うん。なるほど」
「でも、だからこそこのちょっとセクシーな感じなアルバムになったのかもしれないね」

「それはいいね。それはすごくいいと思う」



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るんるん bounce.com冨田明宏氏のREMレヴューるんるん
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ベテラン・ミュージシャンの占いがつづいている。
長年やっているからといって新鮮じゃないとは思わないが、
新人とは別の輝きを放っていると思う。
それはとてもセクシーなものだ。
なにがどうセクシーかと言われると困るのが、
深夜のファミレスで語り合う男と女という感じ。
カップルではなく男と女である。
ちなみに色っぽいのとセクシーなのはちがう。
自分の本質に向きあった人間が、
無自覚的な空間にいることで放たれる魅力だ。
(わけわかんない)
言葉で説明するのは難しい。
自分の才能を表現する技術を磨いてきたベテランが、
必死になっている姿はセクシーだということ。
電球が切れる前に、
カッと一瞬とんでもなく明るくなる。
それはセクシーだ。
なんか失礼な話になってきた。
俺の言いたいことはちょっとちがう。
形でないのは確かだ。
少し考えさせてください。

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2008年05月16日

Third/PORTISHEAD

サード
サード
PORTISHEAD

「10年ぶりの3rdです。ひさしぶりの音JKにぴったりなんじゃないかと思って。ポーティスヘッドとはシンパシーを感じるものがあるんだよね」
「1枚目と2枚目も聴いたことあるよ」

「えっと、このバンドはこの2ndから3rdまでの10年の間に、何を得て何を失ったのか、それからこの新しいアルバムでは、どういった新しいものが表現されているかというのを聞きたいのですが」
「あの〜、10年間で生活面ではいろいろ得たものがあると思うんだけれども、音楽に関してはまたべつの話だと思う。それと同じくらい新しいものを得ることができたかどうかというのは、」

「ほう。実人生と音楽とはべつだと?」
「うん」

「でも実人生の影響でこのアルバムにもたらされたものっていうのもあるでしょ」
「ま、そりゃあると思うけどさ。いい人生を送っているひとがいい音楽つくるともかぎらないじゃん。それに実生活での学びを音楽の方向に向けられたかどうかっていうのもべつの話だしさ」

「でも生きることこそが表現だよね?」
「うん」

「表現に影響するよね?」
「でも例えば考えてみて。表現するべき内容量だけはたくさんあったとしても、それを表現するためのツール、たとえばハサミだとか斧だとか刃を研いでおかなければ使えないし鈍い刃で表現しようとしてもうまくできないでしょ」

 
ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)

「そうだね。じゃあ、その中でも研がれた刃で表現されている部分ていうのは、どういったものなのかね。このアルバムにおいて」
「う〜ん…」

「どう?」
「なんか全体的に時代についていってないような気がするね」

「でもこのアルバムにおいて言えば時代についていくことなんてべつに重要なことじゃないような気もするんだけども」
「べつについていかなくてもいいいんだけどさ、やっぱり、、なんていうの、やっぱり時代と一緒に変化していないものっていうのは聴けないよ」

「なるほど」
「とくにいまの現代は。そんな気がするね」

「でも、しつこいようだけどポーティスヘッドはそういうのと無関係なような気もするんだけど」
「そんなことないよ!」

「そうかな?!」
「うん」

「もっと普遍的なものがあるような気がするけどね」
「そうだとしても斧とかハサミは研いでおかなきゃだめじゃないの」

「あ、そう。でもこのアルバムが現在出るっていうその存在意義っていうものがあるでしょ」
「ま〜このバンド自体においてはあるんじゃないかな〜」

「いやこう聴き手にとってもさ!」
「う〜ん、聴き手にとってもあるんじゃないかな〜」

「それはどんなものでしょうか?」
「やっぱりすべてのものは変化するっていうことを忘れないでおかなくちゃいけないってことなんじゃないかな」

「なにそれはなに?! 教訓ってこと?」
「べつにそうは言ってないけどさ」

「あー、占いっていうのはシビアだなー」


ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)
クリスマス bounce.com 高橋玲子さんのポーティスヘッドレヴュークリスマス
ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)

ポーティスヘッドは、ぼくにとって、
1stを聴いた時の衝撃が忘れられなくて、
必要以上に肩入れしてしまうバンドだ。
そのとき一緒に買ったもう1枚がウィーザーの1stでした。
ポーティスヘッドとウィーザー交互に、
ガンガンの大音量で聴いて、
とんでもなく新鮮なロック体験で、
あれは気持ち良かったな。
時代の変化を音で感じた瞬間だった。
もしかしたら俺はそこで止まっているような気が
しないでもない…。

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posted by ガリバー at 01:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 占い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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