2009年07月10日

Horehound/THE DEAD WEATHER

Horehound
狂おしき薫り
THE DEAD WEATHER


「1月に占いしてから半年が経ちまして、ええと、今は7月になりました。…あれ? ほんと? 何月だっけ?」
「昨日は七夕」

「ああ、七夕だったんだ。じゃあ、夏も真っ盛りということで、この黒い暑苦しいJK行ってみようか」


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「このアルバムってどういうアルバムかわかる?」
「(占っている)…ふんふんふん!」

「なに?」
「そうだね」

「これね、Rも認めている有名なひとのニューバンドなんだよ、ニューバンドっていうかニュープロジェクトね」
「そうなの?! そのわりにはあまりパッとしないJKだね」

「あ、そう」
「なんかサントラみたい。おまけでやってるような雰囲気じゃない?これ」

「そんなことない、らしいよ。すごい才能同士が集まってやってるアルバムらしいんだけども」
「へえ、でもあんまりうまくいってないような感じがするね」

「え、そうなの。めちゃくちゃうまくいってるふうなことを雑誌で読んだりしたけど。じゃあ、どんな感じでうまくいってないのか教えてよ」
「そういう有名なひとたちが集まってやったんだとしたら、そうだな、みんなそれぞれの1+1+1とか、そういう個性が合わさっても合計した数にならなかったみたいな感じかな。ギューと集まってきた数がバーンとはじかれてバラバラになって星くずのようになって空に飛んで星になったみたいなさ」

「ふーん」
「で、しかたないからその空の星の写真をパシッと撮ってアルバムにした感じというかね、そういうふうな印象をうけるな」

「あー、そうなんだ」


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「つまり言いたいことは、その、力の結集、ドスコイ! みたいな感じじゃないような気がするってこと」

「俺なんか、ここに参加しているひとの中に好きなひとがふたりいるから、すごいかっこいいロックンロール・アルバムが聴けるんじゃないかなー
なんて期待してんだけどね」
「じゃー聴いてみてよ」

「まだ聴いてないんだけど。そういう点ではどうよ。俺の好きな感じのロックアルバムだったらRだったら知ってるでしょ」
「ええ、でもこの占いってさ、なぜか一般的に見て良いか悪いかしかわからないからさ」

「あー」
「ガリバーの好みに合わせられないよ」

「なるほどね。久しぶりだから忘れてたよ。一般的に見てどうかっていう占いしかできないんだったんだね」
「最大公約数っていうかね」

「なるほどね」
「不思議だよねハハ…ハハ」

「フフ…」
「エヘ、エヘ…エヘ、エヘ…(ガリバーの変な笑いの真似をしている)」


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「じゃあ! ヴォーカルのひとはどうよ?! ヴォーカルのひとの才能とかスキルとか、そういうものは全開に発揮されてる?」
「う〜ん…。あのー、プロデューサーのせいか何かわからないけどね、…せっかくの個性が意味をなしてない感じがするっていうかね」

「あー、でもこのヴォーカルがいなかったらこのプロジェクトってなかったようなもんだと思うけどね」
「そんな内部事情は知らないけどさ。でもなんか新しいことはやろうとしたと思うよ。たしかに。それはそう感じる」

「うん」
「でもそれがいまひとつうまく行かなかったような感じがする」

「そうなのか。まあ、それでも俺は期待して聞くんだろうけど。俺の期待しているものっていうのは、やっぱり、すごいスタンダードなロックの力強さを持ちつつ、現代的なニュアンスもあって、なおかつ未来に切り込んでくみたいなアルバムなんだけどね」
「ガリバーが今言ったこと以上に、もっと革新的なことやろうと思ったと思うよ」

「ビジョンはそういうレベルじゃなかったんだ?」
「うん。もっともっと、新しくしたかったと思うね」

「どんな?」
「ニューヘビーロック。わかんないけど」



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「ニューヘビーロックか。始まりとしてはすごい野心的なアルバムだったんだね」
「なんかすっごいヘビーな感じにしたかったと思うな」

「ふーん。あくまでしたかったと?」
「その情熱の残骸が残っているアルバムという印象を受けるかな」

「なるほど」
「いまのはちょっと言い過ぎな感じだけど。……なんて言えばいいのかな? ちょっと痛々しいアルバムかな」

「わかったよ。まあ、ひさしぶりの音JKなのに爽快な占い結果を得られなかったのは残念だけど」
「でもね、このアルバムはイマイチだったかもしれないけど、精神的には得るものがけっこうたくさんあったと思うよ。それに、意味があるプロジェクトではあったと思う。何かをもう一息乗り切ることができたら、次にはすごいことが待っていたかもしれないね。あ、もしかしたらこれ続けるなら、次はすごく良くなる可能性もあるしね。お互いの個性が強過ぎたのかもしれないね」

「なんか会社の失敗したプロジェクトの飲み会の席での、なぐさめの言葉みたいじゃない」
「当たってるかどうか知らないよ」

「そんなのいいよべつに。占いだから。俺は聴くし」


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夏が近づいてきて、
ムシムシ暑くなると冷えたビールをグイッとやりたい。
だけど僕はアルコールがからっきしダメなので
グイッとロックが聴きたいのである。
THE DEAD WEATHERは美味しそうだ。
Rの占いによるとそうでもないらしいけど…。

僕は(すごく個人的な見方ですが)ロックって感じのザ・キルズは好きで、ブルースぽいホワイトストライプスの音にはあまり興味がない。だけどジャック・ホワイトはカッコイイと思っている。時流と関係のない、自分の内側から出てくる創作欲に忠実な作品をつくりつづる姿勢が渋いと思う。
だからキルズのアリソンとジャックが組んだこのバンドは気になる。
占いは占いとして、僕は買うだろう。
そういう無茶を(小さい無茶ですが)やりたい季節なのである。

ちなみにRはホワイトストライプスは結構好きみたいです。
なぜかっていうと、どこかで彼らの曲がかかると、
Rは必ず「あ、これけっこういいね!」と反応するのです。
誰が演奏しているかも知らずに。
でもかならず。

みなさんは季節の変わりめ、
どんな気分ですか?


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2009年01月12日

TONIGHT/FRANZ FERDINAND

Tonight
Tonight
FRANZ FERDINAND

「あけましておめでとうございます! 音楽JK占いです。今回はフランツ・フェルディナンドの新作なんですけど、」
「いまガリバーの前ふりがあまりに長すぎて3回録り直したところ」

「ああ、フランツフェルディナンドについて語ってたら10分くらい語ってしまってね」
「ひとりでね フリーダイヤル

「じゃあ、今回は前フリ抜きでいきなり占いね、いい? じゃあ、いきなりだけど、この新作は1stと2ndとはまったくちがうものなのか、それともこれまでと同じような内容がつづいているものなのか占ってくれる?」
「なんだっけ…。さっき1回言ったからわすれちゃった」

「さっき言ったのはね…、」
「…ああ、そうだ。パッケージを剥がされたようなアルバムになりかけてきていると思うって言ったんだよね」

「『フランツ・フェルディナンド』という、これまでパッケージングされてきたものが剥がれてきてるということなんだよね?」
「そう。あのビニールコーティングされてたのがちょっと剥がれて、というような感じで、よりフランツフェルディナンドらしいアルバムになったと感じるよ」


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「なるほどー。それは具体的にどういったところが? 際立っている何かがあるんだろうか?」
「全体的なフォルムの問題だと思う」

「は〜」
「音の感じとか、」

「なるほど」
「全体的の印象なんだけど、前までのフランツ・フェルディナンドはきれいに包まれてて、」

「うん」
「もちろんそれはフランツ・フェルディナンドの魅力をだすために選ばれた包装紙だったんだけど、それと一体化してフランツ・フェルディナンドっていうものになっていたわけだけど、今回はその包装紙をつけなかったという感じかな」

「ふ〜ん」
「だから今までよりもデコボコして聞こえたりとかザラザラして聞こえたりとか、まあ聴きづらかったり、あまりキャッチーじゃなかったりっていうところがあると思う」

「うん。そうやって聞くと、俺なんかは逆にすごく聴きたくなるね。このバンドのファンとして」
「ふうん」

「やっぱりフランツ・フェルディナンドってよくも悪くもすごく構築されて完成されてるバンドだと思うんだけども、いまRの言ったようなことがあるんだたったらぜひ聴きたいね。もっと愛着もてると思うねこのバンドに。それか全然自分の好みじゃなくて、好きじゃなくなるかもしれないけど、でもとにかく聴いてみたいね、そういったアルバムであれば」

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「それから、ちょっと走り過ぎている感もあると思う」

「先走りしてると?」
「うんうん。1回パッケージはがしたところをゆっくり落ちつけて今のぶん1枚だして、次のアルバムで今回やりたかったことをやってもよかったんじゃないかと思うけど、そういう2枚分合体したような感じになっていると思う」

「ああ。それだけ抑えがきかなかったかもしれないよね」
「うん。そうかもしれないね。占いはこんなところかな」

「楽しみだよ。Rの占いが当たっているとしたら、今までファンだったひともファンじゃなくなるかもしれないし、より好きになるかもしれないね」




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新年第一弾の占いをしました。
今年の僕の抱負は、……なんだろ? 僕の抱負は、
ああ、「アクティブ」です。
クラブイベントももうすでに新年開けてから2回行きました。
大沢伸一さん、サイコーでした。カッコイイ人だ。
Rは、テクノにハマっています
「Rは絶対エレクトロな人間なんだよ」と
僕が教えてあげたせいでロック離れしているようです。
つられて僕も最近はテクノばっかり聴いています。
過去にないこの音楽熱に浮かされ、
朝起きるのが毎日楽しみです。
出勤途中のipod(Rが懸賞で当てた最新式のやつをくれた。
Rは古い型の白い延べ板みたいなipodがお気に入りで
今時白いヒモで首からぶらさげて聴いている)で
音楽を聴くのが楽しみだからです。
こう考えると、俺はこの数年、音楽というものを
本気で聴いてなかったなと思いました。
ハッピーーニューイヤー!
今年も1年よろしくお願いします。

リボンリボン Newsです!リボンリボン

それから、なんとRがmy spaceを始めました。
いま、曲が2つUPされているらしいです。
フレンドなんかもできて楽しくやってるみたいです。
僕は、去年の1月に開設したんですが、
まだ1曲もUpできず…。
Rがmy spaceの話をすると、おもしろくありません。

Rのmy space…みなさん、よかったら遊びに行ってみてください★ blogでは詩をUPしているそうです。

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posted by ガリバー at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 占い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月09日

ANDRE GALUZZIでカウントダウン

2008年12月31日、俺とRは渋谷のクラブ“womb”にいた。
ミニマルテクノの実力派、ANDRE GALUZZIのプレイを体験するために。

2009年へのカウントダウンにむけて
フロアはひとの数が急激に増えていく。
その数は半端ではなく、
踊ることはもちろん動くこともむずかしい。
周期的に押し倒されるような波がやってきて、
誰かが転べば大事故につながりかねない危険な状態だ。
だけどそんな必死な危機感を持っている俺のよこで、
Rが楽しそうな笑顔をしていて驚いた。
よく見るとみんなも苦しそうながら楽しんでいるようだ。
俺は蒸し風呂のように暑く、煙草くさいこの場から一刻も早く脱出したかった。
ふんばる足元は
ビールかコーラでベタベタしていて気持ち悪い。
そういう状況で聴くミニマルテクノは
俺にとって苦痛のBGMだった。

ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)

壁には大きなデジタル数字が表示される。
あと15分…10分、あと5分…。
カウントダウンが終わればすぐに帰ろう。
帰れると思うと、
心なしか単調なリズムも盛りあがって聴こえる。
アナウンスが流れる。
「Are you ready Tokyo〜〜!?」
10、9、……3、2、1! 
ハッピーニューイヤー!

(ぜひ一番目の動画を流したままで、こっちも再生してみてください。音が、その場と同じような臨場感になります)

ライトアップされたフロアにキラキラ光る紙吹雪が舞う。
透明の巨大なビニールボールがみんなの頭上を跳ね回る。
俺も笑顔のRに叫んだ。
「ハッピー・ニュー・イヤー!」
「ハッピー・ニュー・イヤー、ガリバー!」
「じゃあ、そろそろ出ようか」
「えーッ! ここからもっと良くなると思うよ」
『もっと』って、、、俺にはそうは思えない。
カウントダウンに入るまで1時間くらい聴いていたが、
延々とリズムが繰りかえされるだけで、メロディのない、
盛りあがりどころがよくわからない音楽である。
Rを含む周囲の何人かは「ココきてる!、カッコイイ!」などと、ANDRE GALUZZIの音を理解しているようだが、俺にはわからない。
唐突だが家に帰ったら曲を作ろうと思った。
リズムレスにしよう。
ギターで弾き語るメロディアスな音楽を作ろうと思ったのだ。
なぜか妙にクリエイティブな気持ちになったのは
テクノじゃない自分を再確認したからだ。
Rが帰るのを拒否するので、
ジャンケンで決めようということになった。
俺が勝った。
「遅だしだ!」と騒ぐRを引っぱり出口へ向かうと
…ガーン! とても出られる状態ではなかった。
カウントダウンが終わったらすぐに帰ろうとする無粋な奴らが、団子状態で出口につまって微動だにしていない。
その衝撃的な光景に俺は神の意志を感じた。
『まだ残れ』と。
2008年までは俺の幼年期だ。
理解出来ないことを放棄するのを自分に許して来た。
だが、2009年からは
未知のことにコミュケーションしていくのだ。
一瞬の間にそう告げられた気がした。
「もどるか」
俺のあっさりした態度に疑問を持つこともなく、
Rはうなづくと先頭をきって
逆流してくるひと波をかきわけていく。

ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)

ANDRE GALUZZIの音に身をまかせると、
ときどき妙な気持ち良さを感じるときがある。
音の強さが気持ち良いのだ。
曖昧でなく確信を持って鳴らされる音に、従いたくなる。
たしかにANDRE GALLUZZIの音はカッコイイ。
生きざまがにじむ音だ。
出している音とANDRE GALLUZZIに矛盾がないからだろう。
だが、まだ俺の精神は
ミニマルテクノをとりこみ、
快感へと昇華させることを拒んでいる。
これはなんだろう?
異星人と自分は、宇宙の中で同じ存在だと
理解できないのと同じではないか。
音楽はすべて音楽であり、クオリティが高ければ
どんなジャンルでもコミュニケーションをとれるはずだ。
自分のかたくなさに気づいたとき、
成長しようと心に決めた。

ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)

午前2時すぎまで踊るとさすがに疲れて来る。
足も痛くなってきた。
Rに「帰らない?」とたずねると、
「いいよ」と憐れみの表情で同意してくれた。
元旦の渋谷の空気は顔が切れそうなほど冷たい。
Rと「どうだった?」と歩きながら話す。
Rはまだ少しいたかったらしい。
俺はミニマルテクノから解放された喜びと同時に、
言葉にするのがむずかしい感情があった。
ANDRE GALUZZIの音楽は好きではないけど、
嫌いというほど単純な言い方はできない。
映画2001年のオープニングを思い出す。
原始人が初めて石を道具として使い始め
骨を叩き割る瞬間が描かれる。
それはさりげなくも大きなドラマだ。
あの感じに近い。
つまり俺にとってはけっこう衝撃だったということ。
俺の幼年期の終わり。
ANDRE GALUZZIというモノリスの到来によって
ニューイヤーが始まったのだ。


幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

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2008年12月03日

RにDigってもらいました。Pt2

★前回までのあらすじ
思いもよらないアルバムとの出会いを期待し
ある日レコード屋にRを連れて行って、
「このレコードの山の中から俺好みのいいアルバムをDigってよ」
と、失敗しても損害はない100〜300円の格安コーナーの前で頼みました。
それから俺が疲れきってもういいよ、というほどの時間、
Rは真剣にCDをDigってくれました。
その結果、今回は2枚のアルバムとの出会いがあった。
(本当は十数枚選んでくれたんだけど恐くて2枚しか買わなかった)


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Rにdigってもらったはいいけど、
これを聴くかと思うと正直かったるい。。。
だって、このJKじゃなあ〜、新しい出会いっていうより
なんか、、、遺跡観光をしているみたいだなという感じ。
で、DWIGHT TWILLEY BAND「Twilley Don’t Mind」 
Sincerely/Twilley Don't Mind
(このアルバムは2in1だが右下のTwilley Don’t Mindだけを購入)
このアルバム、Rは「JKからいい感じがただよっている」と言っていたが
俺に言わせりゃなよなよした男たちの女々しいニューウェーヴで、まあメロディックならいいかなぐらいな印象だ。
しかし聴いてみると、
意外にも、古くささのないロックンロールが飛びだして来て新鮮だった。
伝統的なレシピで作ったスープがうまい! 
まさに今、マクロビオティックの食事が見直されているのと似ているかな。
2曲目は何度もリーピート再生したくなるほどの名曲。
曲名は“Looking For Majic”。いい曲名だ。
トム・ペティ参加だそう。


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2枚目はTHE LIGHTNING SEEDS 「CLOUDCUCKOOLAND」。
これはちょっときつかったな。
悪くない、むしろ1990年代だったら名盤だったと思う。
曲もよく出来てるけど、時代を越えていけるアルバムっていうのは曲のよさだけじゃないと思う。
だけどこれは、なんていうか、思いきりのよさっていうか
抜けがないアルバムだった。
頭で考え過ぎたのって、
だいたいにして時代に埋もれるような気がするな。
このJKの男のひとがなんとなく、時代を憂いているみたいな表情ね。
Cloudcuckooland
イギリスでは国民的な人気があるらしい。
Rに聴かせると、ティアーズに似ていると言っていた。

まあ、そんな感じもしなくも、ないか。
と言ったら「それどころかそっくりじゃん!」と怒鳴られた。
なんでぃ〜。


ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


まあ、ひとに選ばせといて、
なおかつ100円ですましてるくせに偉そうなこと言うのもどうかと思うけど
これが正直な感想です。
いろいろ言ったが、RのDigはけっこうすごいと思う。
どこがすごいって、一番すごいのは
あの100円のカスコーナーから
ハズさないでDigったっていうのはやっぱりすごいよ。
2枚とも外す可能性だってあるわけだから。
それとあと俺の好きな音の幅の中にボールを入れてくるなってこと。
俺の好みの音の幅って、じつはかなり狭いと思うんだけど
それを考えると、
けっこう名サッカープレイヤーのようなシュート(ディグ)をしたと思う。


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2008年12月01日

RにDigってもらいました。

新しい風を求めて俺はレコード屋に向かう。
だが、いつも手に取るのは自分がなじみになじんだ
70年〜80年代のNYパンクや、90年代ロックばかり。
これでは、いかんと思いRを連れていった。
俺のかわりに、新しい視点でRにDigってもらうのだ。
Rなら直感のみのDigりなので、
俺のようにディスク・ガイドにふりまわされることもない。
100〜300円コーナーでDigってもらう。
失敗しても損害はたいした額ではない。
Rを信用していないわけではなく、
Rの泥沼の中から金塊を見つける才能を見たいのだ。
もちろん失敗してもたいした金額ではない。


ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


まず1枚目DWIGHT TWILLEY BAND「Twilley Don’t Mind」だ。
Sincerely/Twilley Don't Mind
(このアルバムは2in1だが右下のTwilley Don’t Mindだけを購入した)
まったく知らないバンドだ。
もちろんRも知るわけがないが、
JKから漂うなにかいい感じがあったらしい

2枚目はTHE LIGHTNING SEEDS 「CLOUDCUCKOOLAND」
Cloudcuckooland
なんとなく見覚えがある気がする。たぶん売れていたんじゃないかな。
バンド名も見覚えがある。聴いたことはないが。
これは俺の好きそうな感じとRは言う。
たしかにそうかもしれない。
その他に8枚くらい選んでくれたが、
俺の選んだのはこの2枚である。


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俺はRの真剣にDigる姿を見て、
これが音楽愛ってやつじゃないかな〜と考える。
得たいの知れないアルバムの山から直感を駆使して、
お宝を見つけようとする、その姿勢に感服した。
知らないひとが見たら(俺以外のみんなのことだが)、
ひたすら盤をあさりつづけるその背中は立派なディガーだ。
ねっちこい見方をする隣のサラリーマンにまけていない。
俺なんかイギーポップのリマスター盤を握りしめて、
BECKのコーナー見てたもんな。犬
なんの進歩もない。これじゃあだめだ。
音楽を見つけようとする姿勢と、
音楽を集めようとする姿勢のちがいだろう。
新しい風を受けにレコード屋に行っているどころか、
俺の場合、古い家の匂いにひたりに行っている感じになっていた。

家に帰って聴いた感想は次回に書きます。

それではハバーナイスデイ!手(パー)

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2008年10月06日

DeathMagnetic/Metalica




「ひさしぶりの音JK占いなんだけど、」
「自分たちもやめるのかと思っていたんだけど、アリスさんが熱いコメントをくださったんでまたまた復活することにしました」

「アリスさん、ぼくたちのハートに火をつけて(メタメタ比喩ですみません、、)くださってどうもありがとうございます!揺れるハート
久しぶりなんで何をやろうか悩んで、ほんとは僕はオアシスとかがいいかなと考えたんですけど、JKを見たRの大推薦もあり、なぜかメタリカになりました」
「そ。最後には神様ジャンケン(神様に選択をゆだねてするじゃんけんのこと)をしたら神様がメタリカやりなさいって」

「だけどなんでオアシスじゃなくてメタリカになったんですかね?」
「あの〜、まず自分がメタリカ推薦したのはJKがめちゃかっこよかったからなんですけど」

「はあ」
「やっぱりこのメタリカを注目したほうがいいって神様も言ってるくらいだからすごいんじゃないのかな〜」



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「あのさ、話はちょっと変わるけど、JK占い休んでた間、いろんなバンドの新作がめちゃくちゃいっぱいでたじゃない?」
「うん」

「Rもオレと一緒にレコード屋寄ったときにいろいろ新作試聴したじゃん。おもしろいのもあったでしょ」
「うん、あるよ! おすすめはね、」

「ああ。トルバドールズね」
ザ・トルバドールズ
「ちがう! あの、トルバドールズじゃなくて、いや、それもそうだけど。あと、あれ。ほら、」

「ブラック・ゴースツ?」
「そうそうそう。あれね、聴きごたえあるよね、これつけといてよ」

ブラック・ゴースツ
「そう。だからね、Rが試聴なんかしちゃったから占いできなかったんだよね」
「うん、そうね」

「でもこのメタリカは全然知らないでしょ。俺も知らない。あ! だからジャンケンの神様はこれを占ったほうがいいって言ったのかも。なんとなく想像つくよねオアシスは」
「うん」



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「メタリカはすっごいコアなファンたちもいるし、メタルのファンとかじゃないひとたちも…」
「ガリバーなんて大っ嫌いなんでしょ」

「う〜ん、大っ嫌いって言われると、ちょっとちがうんだけど。メタリカの新作がいいって言われても何がどういいのかは全然わからないんだよね」
「じゃあ、なんでも訊いてくさだいよ〜」

「例えばメタリカ知らない俺なんかがきいてどういう風にいいと思えるアルバムなの?」
「その質問ちょっとふさわしくないな。まず何が素晴らしいのかって聞いてみてよ」

「そう、そうね。じゃあ、なにが素晴らしいの?」
「えーとね、まずこのJKが素晴らしい」

「はあ〜」
「このJK見たときにガーン! ときたもんね」

「ガーンときたと、」
「周りのJKにくらべて5、6歩進んでるなと思ったね」

「はあー。どっちの方向にどんな感じで進んでるわけ?」
「どっちって…、前の方にじゃないの…」

「へええ」


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「ああ〜質問するのが難しいな、じゃあ、例えばさ、そのー、なんつーの、メロディはさ、あのー」
「あ、わかった! 話し割り込むけど。ごめんごめん。これはさ、もう、この熱意というかモチベーションみたいなものが、創作とひとつになってドッガーン! といってるアルバムなのね」

「……これはね、あらためて、ここで言っておいたほうがいいね。Rは雑誌のインビューとか、そういうの読んでないって」
「メタリカもそう言ってるの?」

「本人っていうか、……ま、いいじゃない。けっこういいとこついてるよ。じゃあさ、バンドメンバーがどういう気持ちで熱くなってるかとかさ、そういうのはなんか伝わってくる?」
「何て説明すればいいんだろ。もう熱くなってる通り越してね、ほら、火で熱ーくなってる鉄をカンカンカンカンとかやるじゃない。そのあと、鉄の形になる瞬間ってあるじゃない。そんな感じね」

「ああー、もう『熱い』を通り越して」
「熱過ぎて冷めて形になってるんだよ。クールダウンする瞬間というか気持ちよいところね」

「鉄直前なんだ」
「ええ。そうそう」

「ふーん。それはカッコよさそうだね」
「みんなちょっと聴いてみた方がいいんじゃないかな」

「みんな聴いてると思うよ」
「でも聴かないでしょ、ロックの人とかは」

「聴いてるみたいだよ。俺は聴いてないけど。だから気になるっちゃ気になるよね。例えば今までのメタリカ全然知らなくてこっから聴くっていうのもアリなのかな」
「うーん、だけど、やっぱり好みっていうのもあると思うからさ」



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「このアルバムの良さが分かるために必要なセンスとかってあるの?」
「センス〜? なにそれ、その質問は難しいなー。いやー、モヤッてるひとは聴いてみたらいいんんじゃないかな」

「モヤッてるってなに?」
「モヤモヤとしている」

「モヤモヤ、か!」
「この真ん中に穴があるでしょ」

「ええ」
「ここからねスパークして出て行くぞー! ていうようなそんな感じのイメージね」

「ああー」
「あなたをきっと強くしてくれるんじゃないかなっていう感じ」

「まあ、かなりいいみたいだけど、それがもっと、どういう具合にいいかっていうのを俺は訊きたいんだけどもね」
「ストロングでハードなんだよ。ストロングでクリアで、それで、ハードつってもやさしいんだよね」



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「それってさ、他のバンドでは出来ないことなわけ?」
「うん。こんなにクリアじゃないの」

「ほんと? じゃあ、なぜメタリカはそんなにストロングでハードでクリアな音が出せたわけ?」
「自分たちのやってることがハッキリとわかったから」

「ほっほー。自分たちのやっていることがハッキリとわかっているからこそ出来るストロングでハードさなんだ?」
「そう。一歩自分たちよりも自分たちがさらに先に行って、うしろを振り返っているような感じなんだよ」

「おお。それはもうあれだよね、」
「技術が溢れたっていうのかな」

「技術が溢れた? それってさ、あの、情熱だけではどうにもできない、もっと上のレベルの話だよね」
「そうそうそう。もう技術が溢れ過ぎて、先いったんだね。情熱の、」

「ははーん」
「で、こう、情熱を技術でうまくくるみあげたケーキ?」

「ケーキ? ああ。食べるケーキね。なるほどね」

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「あとね、余計なものすべてとっぱらっているその潔さ。前に進むために今までのいらないものも全部捨ててんのね。そこがカッコいい」

「今俺の頭の中に、精進料理という言葉が浮かんだね」
「…」

「ちょっと違うんだ? なかなかさ、バンドってそこまでのレベルに行くことってできないと思うんだけどさ。なぜこのひとたちがそれをできたのかっていうのをやはり知りたいよね」
「信じてるからだと思うよ。いいものが出来るということを。それを100%信じたからこそそういうことができたんだよ」

「あの、ネタあかしするとさ、けっこう素晴らしいプロデューサーがついていてさ、精神面的な部分でもカツ入れてくれたりしたらしいんだけど。そういうのはあんまり関係ないの?」
「さあ〜、プロデユーサーの力だけじゃここまでいけないんじゃないかな。やっぱり本人たちのコアな部分ていうのが強くないとこんなのできないよね」

「なるほどね〜なんか今回は繰り返しのことが多くなってしまったかもしれないけども、とりあえず素晴らしいアルバムだと」
「素晴らしいよ。なかなか出来ないと思う、これ級のアルバムは。ガリバーから最近見せられたJKで、これが一番ウワーッと思ったね」

「ウワーッ素晴らしいなーと思ったんだ」
「ウワーッ素晴らしいなーと思った」

「これは、今だけの傑作ではなくて、普遍的な傑作と言われるものになるんだろうか? 時代を越えるような?」
「時代を越えるかどうかはわかんないけど、かなりのインパクトあるよね。今年のベストには確実に残るんじゃないかな」

「ああ、そう。そうやって、いい、いいって書かれている音楽評をよく見るんだけどさ」
「そうなんだ? やっぱりいいんだね」

「うん。まあ、ちょっと聴いてみるよ俺も。ここから」


演劇bounce.comのレビュー記事 演劇

ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)

鉄直前なんてすごいよな。
超客観性というのとはちがうんだろう。
客観的で片付けられないパッションがあるわけだから。
自分のやっていることに対してそこまでクリアになれるなんて、F1ドライバーのような感じかもしれないな。
周りの景色が消えていくスピードの中で、とても冷たく静かに自分のしていることを認識している。
すげー情熱!
すごい熱湯になってしまった風呂に片足いれた瞬間に、熱いのか冷たいのかよくわからなかったことを思い出した。
うーん、鉄直前に憧れるなー。


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2008年06月09日

DIAMOND HOO HA/SUPERGRASS

Diamond Hoo Ha
Diamond Hoo Ha
SUPERGRASS

「音ジャュアケェ〜! オンオン音ジャケェ〜!」
「キュキュッ、キュキュキュキュッCD(スクラッチ音)」

「このスパーグラスのJKって、俺はけっこうなんか古い感じするんだけど、Rはちがうらしいね」
「きっとこれわざとだよ」

「わざと古くするってどういうことよ」
「わざとレトロ調にしるてんだよ。レトロ調というか80年代調に」

「いま80年代っていうのも逆に古くない? 微妙に」
「だから、そのもう古くなっている80年代っていうのをあえてやるところが新しいんだよ」

「アハハ! それサイクルが短すぎるよ! 80年代リバイバルのリバイバル」
「勝手にねスーパーグラスが、その勝手さがカッコイイね」

「ほんとにそんなことやってんのかなあ〜」
「そうと思うよ」

「このバンドがそんなことやるとは思えないんだけどな」
「そう?」



ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


「俺が感じるにスーパーグラスてけっこう正当派路線みたいなの進んでてさ、なんか固い真面目なヤツになっちゃったな、てな雰囲気が、」
「そうかな、ユーモラスと感じない?」

「あ、そお」
「あのー、ヨーロピアン的ユーモラスを感じるけどね。フランス人と思えばいいよ。スーパーグラスは」

「ああ。そう言われるとなんかわかる部分があるけどね」
「でしょ」

「つまり勝手にやってると? そういうところがカッコイイと言えばカッコイイんだけどな」
「そうそうそういうところがね」



ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


「でも、実際、音の方とかさ、心配だよ、その占いだけでこれを買うのは」
「ウ〜ン、自分だったら買わないけどね」

「?! なんで?」
「あまりにも範囲が狭すぎるっていうか、そんな感じするからかな」

「ふうん」
「スーパーグラス自身のブーム範囲が15度くらいっていうか」

「はあーあーあー。俺がスーパーグラスを聴くのをためらうのはさ、」
「うん」

「新しいアルバム聴きたいって気持ちはさ、うまく言えないけど、現代的ニュアンスの混じっている音を聴きたいっていうのがまずあるわけじゃない。でもスーパーグラスって、そういうのない感じしない?」
「フランスで人気があるんじゃないかな」

「どうなんだろう。そんなこと聞いたことない。って、俺が知ってるわけもないんだけどさ」
「たぶん世界中の中でいうとフランスでヒットしそう。オランダとか」

「ああ、なるほどね」
「ヨーロッパ調な保守的だよね」

「ああー。わかるわかる」


ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


「スーパーグラスは俺、あのー、いいバンドだと思うよ」
「エッ?」

「ただ、このJKでいま聴きたいかって言われるとどうかなーって」
「じゃあ、どういいバンドだと思うわけ?」

「うん。やっぱり、なんて言うんだろう。クークスの良さを前回の占いで占ったときに言ってたけどさ精神的な自立って。それをスーパーグラスにも強く感じるね。基本的に、そのー、なんて言うんだろうな、あ、だから、自分の中に変わらないものを持っているってことじゃないかな」
「そういうふうに言葉で聞くとなんかちがうような気もしてきた」

「あうー、今日なんか言葉、い、でてこないんだよな」
「食べ過ぎなんだよ」

「俺、マクロビオティックやってるからそんな食べてないけどね」
「オレもやってるよ フリーダイヤル

「そのわりにはさRさ…」
「マクロビオティックやってからすごい太ったの 猫

「ありえない話だよね」
「ふつう逆だよね」



ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


「清志郎もやってるんでしょ」

「ああ、マクロビオティックとは言わないけどな。声高に言ってもらって世の中にもっとひろがっていくといいけどね。スーパーグラスは玄米に似ている」
「それより黒豆って感じじゃないかな」

「あー、黒豆ぽいね」
「黒豆ぽいよ。なんかニューカマーのような雰囲気もあるのにトラディッショナルっていう」

「それってあれかな北海道産黒豆じゃなくて丹波の黒豆ってことかな」
「どうだろう。ちなみにクークスはワカメかな」

「あれね鳴門産のね」
「マニアックすぎてわかんないよ」

「ワカメって知ってた? 生ワカメよりも乾燥させたワカメのほうが栄養価高いんだよね」
「なんでもそうだって言ってたよ」

「生ワカメのほうが立派にみえるじゃん。でもカットわかめとかさ安そうにみえるじゃん。でも生ワカメのほうが栄養価あるんだってさ。なんかロックにも通じるところあるよね」
「そうかな。よく考えてみる」




ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


マクロビオティックを実践していると、
常に自分の選択を意識する。
“今、なぜ、この目の前のものを食べるのか?”
玄米と野菜を味わうとき、
マクロビスイーツを楽しむとき、
ルール違反なものに走る時も同じ。
自分が選んだということを強く意識する。
それが面白い。

マクロビオティックを厳密にやるのは、
かなりの精神性を必要とする。
俺もまだまだ修行中の身だ。
厳密にマクロビオティックを実践しているひとを見ると、
ただすごいなあと思う。
同時にそのひと自身に対して妙な異質感を感じるのも事実だ。
おおげさに言うと社会から逸脱しているというか。
ロックミュージシャンでも
独自の世界観を生きているひとがいて、
厳密なマクロビアンと似ている何かがある。
その何かはRの言うところの
精神的自立ってやつなんだろうか。
俺もその境地に達してみたいなと思う。
カッコイイというよりも
自分の人生を生きている姿が楽しそうだ。

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2008年05月26日

KONK/THE KOOKS



「今日のゲストはクークスを占うRです! なんちて」
「どもども」

「僕もRも大好きなクークスなんだけども」
「うん」

「この2ndではどれくらいクークスが成長したでしょうか?」
「前と比べるって言っても1枚目のアコースティック・ヴァージョンでしか聴いたことないしね」

「そうなんだよね。でもさ占うぶんには関係ないでしょ」
「うんそう。あー、2枚目らしい2枚目だと思いますよ」

「あ、そう」
「変なところに入っていってるような気がする」

「音楽の作り方とか?」
「うーん、、作り方っていうかニュアンスがね」

「へー。俺が聞きたかったのは、メロディとかグルーヴとかが、前作と比べてどう変化してきているのかっていうのを知りたいんだよね」
「あのさ、作家の村上龍氏のデビュー作は、えーと」

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫 む 3-1)
「限りなく透明に近いブルー」
「でさ、2作目が読めなかったんだけど。すごいファンのひともいるらしいんだけどさ、個人的には読めなかったんだけど、その2作目の雰囲気と似ているような気がする」

海の向こうで戦争が始まる
「うーん。俺にはさっぱりわからないな。村上龍を読んでいるひとだったらわかるかもね、Rの言うこと」
「うん」



ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


「なんで村上龍が出てきたの?」
「だからその1作目と2作目の感じが、まあクークスの1作目を知らないけど、この2作目を見たときにそれに通じるものがあるような気がしたから」

「そこらへんをもうちょっと言葉にしてもらえたらありがたいんですけど」
「あのーなんていうか、B面ぽいというか」

「B面ぽい?」
「うん。全体的な雰囲気がB面ぽいというか」

「えー、でも、いろんな雑誌とか読む限りは、もう本当にかなり成長したみたいなこと書いてあったよ。俺も新曲のビデオクリップ見たけどさ、すごい良かったよ」
「……村上龍さんも2作目書いたときにそう言われたんじゃないかと思うよ」

「村上龍以外では表現してくれないの。あまりにもわかりづらいな」
「うん、あまり正当派な2枚目じゃないというか。だけどみんな2作目はこうなるのかもね」

「そうお? けっこう力強い2作目らしいよ」
「じゃあ、この占いは外れてるね」

「そんなミもフタもないこと言われても困るな」
「それしか言えないもんね。べつにこれが悪いって言ってるわけじゃないよ」

「ああ」
「ただちょっとB面ぽい」

「えー、納得いかないなあ!」
「どして? B面好きでしょ」

「B面大好きだよ」
「じゃあ、いいじゃない」

「おもしろみのあるB面なんだ?」
「いや、知らない。ただB面ぽいだけしかわかんない」

「わけわかんない」


ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)



「おれはRの言う“B面ぽい”ってニュアンス全然わかんないんだけど、おれはこれメジャーで通用するアルバムだと思ったし素晴らしいと思ったよ。ぜんぶ聴いたわけじゃないけどさ、2枚目。新曲を一曲聴いただけだから。でもそれ聴くとかなりいいよね。Rも知っているアコースティックのアルバムもグルーヴィーでさ、聴いていると視界がバーッとひらけていくようなところあったじゃん」
「そうなんだ」

「俺はあったんだけどさ。それが新曲にはさらにあってすごいバンドだなーと思ったけどね。なかなかそういう風に思えるバンドっていないけど」
「うん」

「なぜこれほどまでに自由に曲が作れるのかなーと思ったけどね」
「それ質問?」

「うん」
「なぜ自由に曲が作れるのかってこと?」

「自由な感じの曲をなぜ作れるのか?」
「精神的に独立しているからじゃないかな」

「あー、またそのての話か」
「でもそうじゃないの」

「まあ、そうだろうね」
「だからこういう2枚目になったんじゃないかな」

「なるほどね」
「じゃなかったらもっとねらってるよ。そう、ねらってないんだよ、これは!」

「あー、なるほどね!」
「うん。でもクークスは今べつに出したくなかったと思う」

「そうなんだ」
「うん。今べつにねそんなに出す気分じゃなかったと思う」

「ほうほうほうほう」
「放っといてくれるんだったら、まだまだあと3年くらい出てなかったと思う」

「なるほどねー。契約的に出さなきゃいけなかったのかな」
「契約がなかったとしても、たぶんちょっとあせりだすかもしれないしね。だって忘れられちゃうもんね。4年もなにもしなかったらさ」

「まあそうだね。うん、なるほどね」
「でも、ねらってないと思うよ」

「ねらってないってのはなんかわかるな。そこが俺もすごい好きなんだよね。だから聴いていて気持ちいいんだよね」
「うん」



ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


俺にとってクークスというのは夏である。
こうして2枚目を占うのもまた夏目前だし。
1枚目のアコースティック・ヴァージョンは、
2006年、俺の夏のBGMだった。
激しく、つらく、それは刺激的で楽しい夏だった。
俺が時々無性にクークスを聴きたくなるのは、
その経験とクークスの音楽がセットで記憶されているからだと思う。
もちろん実際の音も他のバンドにはない独特のグルーヴがあり最高だ。
クークスの音が響くと、
太陽が熱くなり、
夏のモードが俺を包み込む。
それは暴力的なのに楽観的な、
地獄でニヤリと笑う俺のB面だ。


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posted by ガリバー at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 占い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月19日

アクセラレイト/R.E.M


「R.E.Mです。このJKからはR.E.Mの気合いみたいなものを感じるんだけど、それは俺の気のせいなんですかね」
「時代に追いついていくのがやっとって感じだね」

「またかよ〜(笑)」
「ハァ、ハァ、みたいな感じね」

「いや、俺思うんだけどね、20代くらいまでの間はさ時代感覚っていうものを無意識に表現できると思うんだけど、、あ、年とるとそういうものが鈍るって話じゃないよ、でもやっぱりさ30代以降は時代の雰囲気を感じていたとしてもそれを表現するためにもうひとつふんばる気力というものが必要になってきて、で、このR.E.Mの場合それが音に気迫としてにじみでてるような気がするんだけどね」
「そんなことしてちゃだめだと思うね」

「あー、そだな」
「もっと自然にやれてないとだめだよ」

「うん。今ちょっと思いつかないけどね、そういうミュージシャンやバンドもいるよね」
「最近のマドンナなんてそれやりすぎだよね」

「なるほどね」


ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


「けっこう昔のバンドが新しいアルバムを出してるけどもさ」
「うん」

「今度のR.E.Mは実際どう? 実際っていうか、まあ、占いだけどさ」
「健闘していると思う」

「どれくらい健闘していますか?」
「80%」

「100%がなんなんのかって話だよね(笑)」
「残り20%は努力のかいがあらわれてないっていう20%なんだけど」

「実は俺このアルバム聴いたんだよね」
「どうでしたか?」

「うーん」
「70%だった?」

「パーセンテージとかそういう問題じゃないんだよね」
「なんでそんな悲しい顔するの」

「いや素直に言うと、悲しかったの。悲しい意見なんだけど、俺もがんばらなきゃとかそういうふうに思わされるアルバムだったな」
「なにが悲しい意見なの。楽しい意見じゃないの?」

「ナハハ」


ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


「どういう意味なのかわかんない」

「だからやっぱりさ、どうしても…」
「古くさいって言いたいの?」

「年取ったひとががんばってるようには感じちゃうんだけど、そのがんばりがうっ、…」
「うっとおしい? って言おうとしたね、今」

「やっぱり時代にぴったり寄り添っていて、なおかつ自然体で今の自分を表現するアーティストっていうのは年関係ないからさ」
「うん」

「それが常にできるひとこそが普遍的な魅力を放つアーティストだからさ」
「うん」

「そういう意味においてはR.E.Mがそうかと言われればそうじゃないような気が…」
「でも努力しているよね」

「そう! だからさ、それがやっぱすごいと思うんだよね。だけど目指すは、なんだろな。具体的なアーティストとして岡本太郎氏のような存在がバンドとかさ」
「はあはあ」

「そうそう」
「ポール・マッカトニー?」

「ま、そうだよね。ポールのライヴでも新作でもアルバムを聴いて年とっているひとががんばってるとは思わないもんね」
「うん」

「ただひたすらにポールの表現が爆発しているだけだもんね」
「うん」

「それが歌えてようが歌えてなかろうが、昔のポールがどうだったかというのを抜きにして、そのポールのアルバム自体が今現代においても他とはちがう輝きを放ってるということだからね」


ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)


「やっぱりね、変化をちゃんとできないのは変化を拒むからだよ」

「うん、うん、うん、なるほど。そだな。変化を拒ないでおこうと思っても、」
「新しい若手の力をもったミュージシャンが出て来て自分たちの権威になったりするとどこかしら拒むところはあるだろうね」

「そういうのを全く気にしないで自分の表現だけに向かい合えるバンドとかミュージシャンを見ると、なんていうか、この、救われた気になるよね」
「……ああ〜、ガリバーもそんなこと言ってちゃダメだな〜」

「カットしよ、ここ。自分カット」


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「このアルバムの一番の聴きどころはなんだろう?」
「やっぱり無理してる部分じゃない部分っていうのも40%くらい残ってて、そこにR.E.Mの本質がちゃんとあらわれているところだと思う。そこだけはかなりしっかりしているってところがあって」

「ふん」
「そこはやっぱりきっちり構築されてるから。聴きごたえはあると思うよファンだったら」

「聴きごたえあったよ」
「あ、そう」

「もっとじっくり聴いて、その本質は何かとか感じながら聴けばもっといいんだろうけど。まだそこまでは聴いていない」
「変化しなきゃっていうのと、変化しない本質みたいなのがせめぎあっているから、全部がひとつに統一されていないというか、そういう心の迷いがなければいいと思う」

「うん。なるほど」
「でも、だからこそこのちょっとセクシーな感じなアルバムになったのかもしれないね」

「それはいいね。それはすごくいいと思う」



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るんるん bounce.com冨田明宏氏のREMレヴューるんるん
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ベテラン・ミュージシャンの占いがつづいている。
長年やっているからといって新鮮じゃないとは思わないが、
新人とは別の輝きを放っていると思う。
それはとてもセクシーなものだ。
なにがどうセクシーかと言われると困るのが、
深夜のファミレスで語り合う男と女という感じ。
カップルではなく男と女である。
ちなみに色っぽいのとセクシーなのはちがう。
自分の本質に向きあった人間が、
無自覚的な空間にいることで放たれる魅力だ。
(わけわかんない)
言葉で説明するのは難しい。
自分の才能を表現する技術を磨いてきたベテランが、
必死になっている姿はセクシーだということ。
電球が切れる前に、
カッと一瞬とんでもなく明るくなる。
それはセクシーだ。
なんか失礼な話になってきた。
俺の言いたいことはちょっとちがう。
形でないのは確かだ。
少し考えさせてください。

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2008年05月16日

Third/PORTISHEAD

サード
サード
PORTISHEAD

「10年ぶりの3rdです。ひさしぶりの音JKにぴったりなんじゃないかと思って。ポーティスヘッドとはシンパシーを感じるものがあるんだよね」
「1枚目と2枚目も聴いたことあるよ」

「えっと、このバンドはこの2ndから3rdまでの10年の間に、何を得て何を失ったのか、それからこの新しいアルバムでは、どういった新しいものが表現されているかというのを聞きたいのですが」
「あの〜、10年間で生活面ではいろいろ得たものがあると思うんだけれども、音楽に関してはまたべつの話だと思う。それと同じくらい新しいものを得ることができたかどうかというのは、」

「ほう。実人生と音楽とはべつだと?」
「うん」

「でも実人生の影響でこのアルバムにもたらされたものっていうのもあるでしょ」
「ま、そりゃあると思うけどさ。いい人生を送っているひとがいい音楽つくるともかぎらないじゃん。それに実生活での学びを音楽の方向に向けられたかどうかっていうのもべつの話だしさ」

「でも生きることこそが表現だよね?」
「うん」

「表現に影響するよね?」
「でも例えば考えてみて。表現するべき内容量だけはたくさんあったとしても、それを表現するためのツール、たとえばハサミだとか斧だとか刃を研いでおかなければ使えないし鈍い刃で表現しようとしてもうまくできないでしょ」

 
ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)

「そうだね。じゃあ、その中でも研がれた刃で表現されている部分ていうのは、どういったものなのかね。このアルバムにおいて」
「う〜ん…」

「どう?」
「なんか全体的に時代についていってないような気がするね」

「でもこのアルバムにおいて言えば時代についていくことなんてべつに重要なことじゃないような気もするんだけども」
「べつについていかなくてもいいいんだけどさ、やっぱり、、なんていうの、やっぱり時代と一緒に変化していないものっていうのは聴けないよ」

「なるほど」
「とくにいまの現代は。そんな気がするね」

「でも、しつこいようだけどポーティスヘッドはそういうのと無関係なような気もするんだけど」
「そんなことないよ!」

「そうかな?!」
「うん」

「もっと普遍的なものがあるような気がするけどね」
「そうだとしても斧とかハサミは研いでおかなきゃだめじゃないの」

「あ、そう。でもこのアルバムが現在出るっていうその存在意義っていうものがあるでしょ」
「ま〜このバンド自体においてはあるんじゃないかな〜」

「いやこう聴き手にとってもさ!」
「う〜ん、聴き手にとってもあるんじゃないかな〜」

「それはどんなものでしょうか?」
「やっぱりすべてのものは変化するっていうことを忘れないでおかなくちゃいけないってことなんじゃないかな」

「なにそれはなに?! 教訓ってこと?」
「べつにそうは言ってないけどさ」

「あー、占いっていうのはシビアだなー」


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クリスマス bounce.com 高橋玲子さんのポーティスヘッドレヴュークリスマス
ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)

ポーティスヘッドは、ぼくにとって、
1stを聴いた時の衝撃が忘れられなくて、
必要以上に肩入れしてしまうバンドだ。
そのとき一緒に買ったもう1枚がウィーザーの1stでした。
ポーティスヘッドとウィーザー交互に、
ガンガンの大音量で聴いて、
とんでもなく新鮮なロック体験で、
あれは気持ち良かったな。
時代の変化を音で感じた瞬間だった。
もしかしたら俺はそこで止まっているような気が
しないでもない…。

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